未来家計譚

高卒 ✕ 地方会社員でもできたリアル家計管理術

美食レビュー

美意識に試される昼──南草津「グリーチネ」の静かな審判

南草津駅から西へ、徒歩およそ15分。スーパーフレンドマートを大きく回り込み、路地の突き当たりへ──白い建物の2階にあるのは、看板の主張ではなく“沈黙の自信”で存在を語るイタリアン、「グリーチネ」です。 この店の名は、食通の間で囁かれるだけではあり…

蔵の扉を開けた瞬間、日常が静まる──草津「馳走 とし藤」昼おまかせ

草津の街には、ときどき「静けさそのもの」を料理にして差し出す店があります。草津駅から商店街通りを南へ約10分。人の流れから半歩だけ外れ、左の路地へ身を預けた瞬間──景色が切り替わります。蔵を改装した和食店、「馳走 とし藤」さん。ここは、日常の雑…

草津に潜む“静かな覚悟”──割烹「お料理まつ瀬」で日本酒と余韻を味わう

草津の夜に、ひとつ“気配の良い店”がある──そう聞けば、料理好きの心は静かに騒ぎ出します。草津駅最寄りの割烹料理店で、以前から気になっていたのが、カウンター10席ほどの小さな店「お料理まつ瀬」です。席数が少ない店には、逃げ場がありません。料理も…

草津駅前、10食限定の“約束”──ホテルボストンプラザ草津びわ湖 プレミアランチの余韻

草津駅西口──人の流れと街の鼓動が交差するロータリーの中心に、“約束の場所”が佇んでいます。それが「ホテルボストンプラザ草津びわ湖」。先日、会社の新年会で宴会場を利用したときのこと。華やかな席の裏側で、料理だけが静かに主張してきました。「これ…

朧のカウンターで、寿司が“物語”になる──草津の路地裏、静かな贅沢

草津駅から徒歩5分。商店街の明かりとざわめきを背に、一本だけ国道側へ足を逸らした瞬間──空気の密度が変わります。看板は控えめ。その店の名は、寿司割烹「朧(おぼろ)」。朧という言葉が似合いすぎるほど、入口には余白があります。派手さはない。ですが…

飲み放題の海で、溺れない大人になる夜──大津「butcher bar 十八」忘年会

ワイン好きにとって、ここは──危険なほど甘美な場所です。 「浴びるように飲む」という言葉が、冗談ではなく“現実”になる。そんな夜が確かにあります。 舞台は大津駅。改札を抜け、ロータリーの向かいへ。 街の喧騒のすぐそばに、ひっそりと火種のように灯っ…

一人で回す店に、迷いはない──石山「クロワゼ」が示す“続く店の答え”

石山駅から徒歩5分。テナントビルの2階に、ひっそりと灯る小さなフレンチがあります。店名は「クロワゼ」。席はカウンターのみ、わずか12席──けれど、その距離感こそが、この店の“体験価値”を最大化しているのだと、入った瞬間に気づかされます。 料理と客の…

草津スパニッシュバルプロモ──“隠れ家バル”で異国の夜に迷い込む

草津駅から、徒歩5分足らず。たったそれだけの距離で、日常は──ふっと、異国にすり替わります。 外からは店の気配がほとんどしない三角柱の雑居ビル。視線を上げても、確信は持てない。それでも、人は“知っている場所”へ吸い寄せられるものです。2階にあるの…

“特別な日にしてしまう店” 大津リストランテ ラーゴ昼の物語

大津駅から琵琶湖方面へ徒歩10分ほど。国の登録有形文化財・旧大津公会堂の1階に確かな存在感で佇むイタリアンがあります。その名は「リストランテ ラーゴ」。 扉の向こうに広がるのは、滋賀という日常の座標から、ふっと一歩ずれた世界です。歴史ある洋館の…

土鍋ご飯に心を掴まれる。草津「滋味康月」お昼の風コースで知るグルメの原点

草津駅から徒歩5分足らず。 滋賀では珍しいテナントビルの地下へと降りていきます。エレベーターか、やや急な階段を降りたその先に、静かに灯りをともす和食の名店があります。 私にとって、グルメの原点──「滋味康月」です。 ここで初めて体験した「食の感…

2025年末までの美味なる記憶──草津「ロンロガレージ」で味わう肉とワインのドラマ

草津駅を近鉄百貨店側に出て、人の流れを横目に北へ徒歩7分。 ふと視界がひらけると、真新しいテナントビルがスタイリッシュに並ぶ一角が現れます。 その階段をそっと上がった2・3階。街の喧騒から少しだけ切り離された場所に、ひっそりと灯りをともす隠れ家…

コスパ以上の美徳。bistro gucchoで味わう全7品の余韻

二種電気工事士の学科試験を終えた夕暮れ。脳のすべてを燃やし尽くしたあとの静寂に、私はフレンチの一皿でねぎらうことにしていました。選んだ舞台は、石山駅から徒歩5分──洗練と実直が同居する「bistro guccho(ビストロ グッチョ)」です。 予約はホット…

季節は静かに熟す。名店「行楽庵」で凛の時間

打ち水で潤んだ石畳を踏みしめ、静謐な玄関をくぐる瞬間、景色は音を失います。滋賀でも稀少な食べログBronzeの名店「行楽庵」。胸の鼓動をひとつ整え、ランチコース7,000円に身を委ねました。 予約は電話のみです。定休は火曜日。女将さんによれば、水曜日…

ワインが進む創作中華──ビストロチャイナ蜜柑レビュー

2026.1.8再訪 新年。暦が一枚めくられただけで、街の空気が少しだけ澄んで見える夜があります。そして私たちは、そんな夜に「何を口にするか」で、その年の自分の輪郭を決めてしまう。 私が新年の始まりに選んだのは、約束の場所——ビストロチャイナ 「蜜柑」…

秋晴れに映える「ザ・リッツ・カールトン京都」──静謐と余白を味わう、ラ・ロカンダのコースランチ

秋晴れの光が磨き上げたガラスに反射し、鴨川の静けさがそのままホテルの空気に溶け込んでいました。重厚でモダンな佇まいは、どこか張りつめた緊張感をまといます。しかし、そのハードルを越えた先には、日常がすっと遠のく“静謐”が待っています。 私がこの…

緊張をほどくフレンチ。栗東手原「ラ・リベリュ―ル」で非日常の二時間を

2026年1月22日 今シーズン最大級の寒気が、日本列島の輪郭をなぞるように押し寄せました。滋賀県の湖南地域でさえ、珍しく薄っすらと雪が積もり、世界は一瞬だけモノクロームに染まります。出発前、私は電車の運行情報を何度も確認していました。遅延や運休…

近江牛シャトーブリアンに震える──東近江『焼肉 竹』至福のランチレビュー

滋賀県東近江市の名店「焼肉 竹」で味わう近江牛ランチ。炭火で焼き上げたシャトーブリアンは、人生に刻まれる至福の瞬間を演出します。本記事では、予約から訪問、実際の体験レビューをお届けします。 行こうと決めて、食べログアプリから予約を入れたあの…

湖南飯店で味わう、炎の一皿

滋賀県甲賀市水口町。自社営業店舗でのミーティングを終え、ほっと肩の力を抜いた昼時。私が足を運んだのは、かつて訪れたことのある町中華──湖南飯店。選んだのは、迷うことなく「麻婆豆腐定食」税込1,300円。 店内は中華風の調度とBGMに包まれ、若いスタッ…

命を潤す一滴、アカヤの水という奇跡

滋賀県・高島市マキノ町。そこにひっそりと湧き出る、知る人ぞ知る名水──アカヤの水。 ある日、会社が所有する別荘を利用した帰り道。何気なくハンドルを切って立ち寄ったのが、この湧き水でした。気まぐれの寄り道が、私の人生にとって“かけがえのない場所”…

ラグジュアリーは距離でなく時間で選ぶ──前泊という選択

──旅は、段取りの質で決まります。 今年の社員旅行は、大阪・万博会場の視察。集合は新幹線のハブ、新大阪駅に午前10時30分──。 けれど、私にとって新大阪は、地理的にも体力的にも“朝の敵”でした。だからこそ、私はひとつの決断を下します。 「前泊する。そ…