未来家計譚

高卒 ✕ 地方会社員でもできたリアル家計管理術

不動産投資への道──案内動線について考える

不動産投資は“購入”で終わらず、“運用”で真価が問われれます。

賃貸管理を単なる維持作業ではなく、資産運用の戦略パートナーとして捉えることが、安定的かつ高水準のリターンを実現する近道です。
ここでは、15年以上のキャリアで賃貸管理に携わっている私が、空室対策実務のリアルをお伝えします。

長期空室──その理由は、決して「家賃が高い」だけではありません。

真夏の炎天下。私は汗をぬぐいながら、事務所から徒歩20分圏内に点在する“3ヶ月以上空室の物件”を巡回しました。そこで目にした光景は、数字や表に記されることのない、現場だけが知る「隠された真実」でした。

仲介業者がお客様を案内する際には、確認すべき項目があります。空室状況、募集条件の変更、鍵の所在、駐車区画──。私たちの会社では専用サイトでリアルタイムに情報を共有しています。にもかかわらず、いまだにExcelの一覧をFAXで送る管理会社も存在します。営業担当者が、お客様を案内する直前に不安を抱えながら再確認を繰り返すのです。

本来、お客様は2〜3件に絞った物件を見学します。そこで勝負は決まる。だからこそ営業担当者は、スムーズに次の物件へと案内したいのです。ところが──。鍵を管理会社に取りに行く時間、案内用駐車場がないことで生まれる入居者トラブル……その一つひとつが、お客様の「決断」を遠ざけていきます。

実際に歩いたからこそ分かりました。
鍵を他の部屋のベランダを横切らないといけない物件。ようやく見つけても、不自然に高過ぎる位置に設置されている物件。玄関前には伸び放題の雑草、黒ずんだ床、粗大ごみの残骸──。扉を開ける前に、すでに「候補から除外される空気」が漂っているのです。

私はそこで悟りました。
空室対策の出発点は、家賃でも広告でもない。“第一印象”こそが、成約を決める最初の扉なのだと。

・玄関付近に、誰もが迷わず手に取れる位置に鍵を設置する。
動線上から雑草や汚れ、余計なものを徹底的に排除する。

・入居希望者に「この物件は大切に扱われている」と感じさせる。

そのわずかな工夫こそが、契約へとつながる道筋を作り、空室という重い扉を開く“最後の一押し”になるのです。

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