未来家計譚

高卒 ✕ 地方会社員でもできたリアル家計管理術

不動産投資への道──駅前需要の光と郊外空室の影

不動産投資は“購入”で終わらず、“運用”で真価が問われれます。

賃貸管理を単なる維持作業ではなく、資産運用の戦略パートナーとして捉えることが、安定的かつ高水準のリターンを実現する近道です。
ここでは、15年以上のキャリアで賃貸管理に携わっている私が、空室対策実務のリアルをお伝えします。

空室は築年数や立地のせいではありません。
真の理由は、“反響の導線”があるかどうか。
その現場で、私は光と影のコントラストを目撃しました。

打合せの最中、鳴り止まぬ電話、ひっきりなしに訪れる来店客。
私の話は幾度も中断されました。しかし、それはむしろ、この店舗が“熱を帯びた現場”であることを雄弁に物語っていました。

若く清々しい店長は、慌ただしい接客を終えると、涼しい表情で一言。
「これが当たり前なんですよ」。
その姿に、他店舗では感じることのなかった“自信と余裕”が漂っていました。

店長は隣店舗から異動してきた人物。
彼の口から語られたのは、商圏を越えて交錯する需要と供給のリアルでした。
このエリアを支えるのは二つの駅前。京都・大阪のベッドタウンとしての強さは圧倒的で、駐車場がなくても人は集まる。都市近郊という地の利が、何よりも強い磁力となっていました。

だが、その光の裏に影があります。
駅から遠いアパートやマンション。問い合わせがなければ紹介すらされず、長期空室に苦しむオーナーにとっては、あまりに残酷な現実です。
さらに北側のエリアは他店舗からの紹介に委ねられるのが暗黙のルール。需要の波から外れた物件は、市場の舞台にすら立てないのです。

この日、私は改めて知りました。
“お部屋探しサイトからの反響がある物件”に紹介は集中する。2番手、3番手までは戦える。しかし、問い合わせが一つもない物件は候補にすら上がらない。
そこには、立地や築年数といった表面的なスペック以上に、市場に選ばれるか否かを決定づける冷徹な力学が存在しているのです。

では、オーナーはどうすべきか。
答えはひとつ──「需要の土俵に物件を引き上げる」こと。

1. ポジショニングの再定義
 ライバルと同じ舞台に立つのか、それとも差別化で独自のポジションを築くのか。価格を武器にするのか、リフォームやデザインで魅せるのか。今こそ“戦う場所”を選び直す時です。

2. 反響導線の強化
 目に留まらなければ存在しないのと同じ。写真、キャッチコピー、オンライン内覧。第一印象を劇的に変えることで、反響は必ず動き出します。

3. 店舗間ネットワークの活用
 堅田や他店舗と分断されている需要を、横断的に動かす仕組みを作ること。エリアの壁を越え、物件の可能性を広げることが次なる戦略です。

空室は“宿命”ではありません。
オーナーが未来を信じ、戦略を描く限り、物件は再び市場に選ばれます。
そして、その挑戦を支えるのが──私たちリーシングマネジメントチームの役目なのです。f:id:h1419010482:20250828195939j:image