滋賀県東近江市の名店「焼肉 竹」で味わう近江牛ランチ。炭火で焼き上げたシャトーブリアンは、人生に刻まれる至福の瞬間を演出します。本記事では、予約から訪問、実際の体験レビューをお届けします。
行こうと決めて、食べログアプリから予約を入れたあの日から──
心の奥で指折り数え、胸を高鳴らせながら待ち続けた一か月。
この日の訪れを、どれほど心待ちにしていたことでしょう。
舞台は滋賀県東近江市・東沖野。八日市インターを西へ車で2分──「焼肉 竹」。
ランチタイムのわずか2時間半に供されるのは、選び抜かれた近江牛。その一瞬を味わうためだけに、私たちは集まりました。
今回の同行者は、かけがえのない友人たち。お酒と美食のマリアージュを愛し、人生を彩るひとときを共に分かち合ってきた仲間です。ひとりは同じ職場に身を置く同士。密かに二人で打合せを重ね、今日という日の流れを描いていました。
私はこの地に、忘れられない思い出があります。かつて取引先に招かれ、口にした一口が人生を変えるほどの衝撃を与えてくれた──その感動を、彼女たちにも味わってもらいたい。そう心に誓って臨んだのです。
準備も万全。前日の夜から食事を控え、当日も味覚を鈍らせるものは口にせず。空腹こそが、最高のスパイス。
車で仲間を迎えに行き、後部座席へエスコート。高速道路を走る40分、ブレインフォグの影響でマルチタスクが苦手なので、会話は控えめにし、ただ運転に集中しました。幸いにもレンタルしたトヨタプリウスの最新レーダークルーズコントロールが、私を力強く支えてくれました。
店の開店10分前に到着。軽い頭痛と空腹感が、むしろこれから始まる饗宴を盛り上げる序章のように思えました。
通されたのは掘りごたつのテーブル。選んだメニューは迷うことなく「牛の究」──7,480円。究極の近江牛と逸品の盛り合わせ、キムチ、スープ、サラダ、デザートのアイス。そして近江米の新米が炊き立てで、しかも食べ放題。
炭火七輪に炭火が灯り、炎が肉を照らし出します。もつ煮とキムチで杯を傾ける彼女たちを横目に、私はタンを焼き、火加減を見極めます。そして、満を持して一度シャトーブリアンを遠火で休ませた後、表面を一気に炙り上げます。
その肉が口に触れた途端──細胞が震える。
甘やかな脂が雪のように溶け、白ワインを思わせる芳香、繊細な歯ざわり、絹のようにとろける舌触り。「素材の暴力」──他の部位では到達しえない圧倒的な力が、身体の奥底から魂を揺さぶります。
仲間もまた、目を見開き、沈黙の中でただ味わい尽くしていました。そして次の瞬間、歓声と喝采がこだまし、涙すら浮かべながら喜びを分かち合います。
「美味しいご馳走を、またこうして味わえる」──その事実に、ただ感謝がこみ上げてきました。


