2026年4月再訪。
草津駅前という、きわめて利便性の高いロケーションにありながら、一歩足を踏み入れた瞬間、日常の景色が静かに切り替わる──。
ホテルボストンプラザ草津びわ湖の「オールデイダイニング リバティー」は、まさにそんな一軒です。
開放感あふれる吹き抜け、そしてアメリカントラディショナルを基調とした端正なインテリア。
カジュアルでありながら、どこか自然と背筋が伸びる。ホテルダイニングならではの品格と心地よさが、この場所には確かに息づいています。
そんなリバティーで、春という季節を優雅に味わわせてくれるのが、
「春のプレミアランチコース 〜シェフが奏でる特別なランチコース〜」税込3,500円です。
提供期間は2026年3月1日から5月31日まで。
さらに、1日10食限定、前日12時までの事前予約制という条件が、このコースにほどよい特別感を添えています。
予約はホームページからスムーズに行えますが、人気の高さもあって、1週間前の段階ではすでに埋まっていることもあります。
また、店内ではサラダバイキング付きの通常ランチを楽しまれる方も多いため、落ち着いた時間と席をしっかり確保したいなら、来店時間も含めて余裕を持って予約しておきたいところです。
このコースの幕開けを印象づけるのは、カクテルグラスの中にまるでシャボン玉のように煙を閉じ込めた、演出性の高いノンアルコールの食前酒です。
そして続くのが、3段のティースタンドに美しく盛り付けられた季節の前菜。
その姿は、まるでアフタヌーンティーのような華やかさをまといながら、同時にホテルシェフの繊細な感性を静かに物語っています。
食事でありながら視覚でも魅了してくれる──。
これは単なるランチではありません。春という季節を一皿ずつ丁寧に味わう、まさに“小さな非日常”です。
今回は、デザートと珈琲・紅茶を含む全9品の中から、特にリピートしたくなった2品をご紹介します。
1.カニライスのイカマリネ季節の野菜

前菜の一皿です。
やわらかな甘みをまとったイカが実に印象的で、見た目の美しさと味わいの完成度がきれいに重なり合う一品でした。ひと口目から、このコースの世界観を鮮やかに伝えてくれます。
2.真鯛のポワレ 紫蘇チーズ焼き

カリッと香ばしく焼き上げられた真鯛の皮目がまず印象に残ります。
そこに重なるクリームソースがまた見事で、思わずパンで最後まで丁寧にすくって味わいたくなるほど。上品さと満足感をしっかり両立した、完成度の高い魚料理でした。
記念日や女子会、自分へのご褒美。
料理の提供テンポも良く、ご夫婦やカップルで過ごす、少し贅沢な昼の時間にもふさわしいコースだと思います。
日常のランチを、ほんの少し上質な時間へと引き上げてくれる。
草津の春に、ホテルシェフが奏でるプレミアなひととき──それが、この「春のプレミアランチコース」です。
魚料理と肉料理の両方を楽しめる構成でありながら、税込3,500円という価格に着地している点も見事です。
その満足感は、単なる“コストパフォーマンスの良さ”という言葉だけでは片づけられません。
リバティーの「春のプレミアランチコース」は、まさに“価格以上の余韻”を楽しむためのランチ。
食後に残るのは満腹感だけではなく、春をひとつ味わい切ったような、静かで豊かな余韻なのです。



