滋賀県・高島市マキノ町。
そこにひっそりと湧き出る、知る人ぞ知る名水──アカヤの水。
ある日、会社が所有する別荘を利用した帰り道。
何気なくハンドルを切って立ち寄ったのが、この湧き水でした。
気まぐれの寄り道が、私の人生にとって“かけがえのない場所”への第一歩となるとは、当時の私は知る由もありませんでした。
──身体の60%は水でできている。
それは知識としての事実ではなく、体感としての“真実”となる瞬間があるのです。
初めてこの水を口にしたとき、身体中の細胞が一斉に目を覚ましたような感覚に包まれました。
内側から“浄化”されるような、そんな感動。
その一杯は、単なる「飲み水」ではなく、“生命の響き”そのものでした。
このアカヤの水は、近隣住民の上水道としても利用されている、極めて安全で信頼のおける天然水。
原水から引かれたホースから汲むことができ、まろやかでほんのり甘みを感じる、上質な軟水です。
この水で炊き上げたご飯は、我が家の子どもたちの笑顔を引き出す、何よりのごちそう。
そして、妻と私が毎朝楽しみにしているのは、この水で淹れるコーヒー。
夏の水出しコーヒーに、日々の疲れも静かにほどけていきます。
県外からもわざわざ汲みに訪れるアカヤの水。
もしあなたが、滋賀のメタセコイア並木を訪れる機会があるなら──
ほんの少し、寄り道してみてください。
きっとその一口が、あなたの中の“感覚”を、静かにそして確かに呼び覚ますことでしょう。

